黒船

黒船は、もともと船体をピッチで黒く塗った大型の西洋式帆船を指す言葉で、江戸時代以前から使われていました。1543年のポルトガル人来航後、1557年にマカオを拠点にした貿易で大型キャラック船が来航し、1587年の豊臣秀吉の法令や1603年の日葡辞書にもその名が記されています。幕末には、1853年に浦賀へ4隻、1854年に横浜へ9隻のペリー艦隊が来航しましたが、これは蒸気船と帆船が混在し、船体は全木製であり、「鉄製の蒸気船」というよくあるイメージは誤りです。現代では、この言葉は比喩的に、業界に激変をもたらす外国からの人物(例:小錦、ジェロ)や企業・製品(例:iPhoneXboxUberコカ・コーラ)に対して使われるようになりました。また、1958年のジョン・ヒューストン監督映画『黒船』や、神奈川県の「黒船シチュー」「黒船物語」といった商品、さらに「黒船祭」のようなイベントも存在し、その歴史的影響は今も文化的に受け継がれています。