スターリング・モス

サー・スターリング・モス(1929年-2020年)は、1950年代に活躍したイギリスの伝説的レーシングドライバーです。歴代トップクラスの実力を持ちながらF1世界選手権で一度もタイトルを獲得できなかったことから、「無冠の帝王」と称されました。1955年にメルセデスで初優勝を挙げ、その後もマセラティやヴァンウォールを駆り、ファンジオやホーソーンと激しいタイトル争いを展開。特に1958年は、ライバルの失格を覆す証言をするスポーツマンシップを見せつつ、最終的に1ポイント差でタイトルを逃し、ランキング2位が通算4度に達しました。また、公道レースを得意とし、1955年のミッレミリアでは平均速度98mphの新記録で優勝し、自身のベストレースと語っています。1960年のベルギーGPで両足を骨折する大事故を乗り越え、1961年のモナコGPでは旧型ロータスで強豪フェラーリを破る伝説的な勝利を挙げ、2020年に90歳で亡くなるまでその名を残しました。