西濃運輸

西濃運輸は、岐阜県大垣市に本社を置く日本の大手運送会社で、「カンガルー便」の愛称で知られ、特別積合せ輸送のパイオニアとして戦後いち早く長距離路線トラックを運行しました。田口利八氏が岐阜県下呂市(旧・萩原町)で創業した田口自動車を前身とし、2005年10月には持株会社制に移行してセイノーホールディングス傘下の新会社として再出発しています。現在は路線トラックで業界最大手であり、宅配便ではヤマト運輸、佐川急便、日本郵便に次ぐ4位ですが、企業間物流(B2B)や宅配規格外の大型貨物の取り扱いでは業界トップクラスの強みを持ちます。グループの特徴として、かつて業務委託していた中小運送会社を吸収した経緯から、「関東西濃運輸」や「北海道西濃運輸」など地域名を冠した子会社が多数存在します。2024年3月には、下請け企業との価格転嫁交渉に適切に応じなかったとして公正取引委員会から社名を公表される不祥事がありましたが、福山通運や日本郵便、ヤマト運輸などとの業務提携も積極的に行っています。車両は主にトヨタと日野製を使用し、2016年からは「子育てなら大垣市」のステッカーを貼るなど地域密着の取り組みも見られ、近年は電気自動車や燃料電池車の導入も進めています。