自転車

自転車は、二輪を前後に並べ、乗り手の人力で駆動・操縦する乗り物で、三輪車や水上自転車などを含む広い定義もあります。その起源は1817年、ドイツのカール・フォン・ドライス男爵が発明した「ドライジーネ」で、ペダルがなく足で地面を蹴って走る木製の乗り物でした。その後、1839年にマックミランがヨーロッパ初のペダル式を考案し、1861年にはフランスのミショー型が初めて量産されました。1870年代には前輪を巨大化させた危険なペニー・ファージングが登場しましたが、1885年に甥のジョン・ケンプ・スターレーが「ローバー安全型自転車」を開発し、現在のダイヤモンド型フレームと同サイズの車輪を持つ安全な形が確立されました。1888年にはダンロップが空気入りタイヤを実用化し、乗り心地と速度が大幅に向上、自転車の基本構造が完成しました。こうした自転車は、筋力を最も効率よく推進力に変換できる移動手段であり、発展途上国の重要な交通手段であると同時に、環境負荷が低いことから先進国でも再評価されています。日本では道路交通法上「軽車両」に分類され、免許なしで乗れますが、安全運転が求められます。