麻生包囲網

麻生包囲網の概要

麻生包囲網とは、2007年9月の自由民主党総裁選挙で、最有力候補だった麻生太郎に対し、党内8派閥が福田康夫を擁立して対抗した政治運動です。安倍晋三首相の突然の辞任を受けて短期間で行われた選挙戦で、福田支持派は麻生の幹事長としての采配や安倍政権への関与への反発から結集しました。背景には、参院選敗北後に安倍おろしを画策した青木幹雄・森喜朗・中川秀直らと、非主流派の「新YKK」(山崎拓・古賀誠・加藤紘一)の思惑が一致したことがあります。結果は福田の圧勝でしたが、麻生は下馬評を覆す197票を獲得し善戦しました。福田政権下で麻生は入閣を辞退し、翌2008年の総裁選では包囲網が機能せず、麻生が首相に就任しました。この出来事は、派閥力学と首相指名の関係を示す象徴的な政治事件として知られています。