イオン (企業)

イオン株式会社は、千葉県幕張新都心に本社を置く日本最大の小売グループを統括する純粋持株会社です。その歴史は1758年に三重県四日市市で創業した「篠原屋」まで遡り、岡田卓也氏(現・名誉会長)らが設立した「ジャスコ」が実質的な母体となっています。現在は世界11か国で展開し、売上総収入は10兆円を超え、小売業として世界第12位(日本第1位)を誇り、東証プライム市場に上場しています。

社名の「ÆON」はギリシャ語で「永遠」を意味し、創業者の「狸や狐の出る場所に出店せよ」という哲学のもと、郊外型大型ショッピングセンターを中心に事業を拡大。経営破綻したヤオハンやダイエー、マイカルの再建にも携わり、2014年以降は地域密着と現場への権限移譲を重視する方針へ転換しています。

環境活動にも積極的で、創業者が故郷である四日市市の公害病(四日市ぜんそく)を契機に「木を植えています」をスローガンに870万本以上の植樹を行っています。一方で、非正規雇用者数は日本で最も多く、約26万人(従業員の62.7%)を占めるという統計もあり、労務面での課題も浮き彫りになっています。また、三菱商事との資本業務提携は2018年に解消しましたが、丸紅との提携など大手商社との関係を活かしながら、災害時に備える「指定公共機関」としても重要な役割を担っています。