トールワゴン

トールワゴンとは、3列シートを持たない4〜5人乗りの1.5ボックスタイプのミニバン(2列シート)を指し、全高が1,550mmを超えるため標準的な機械式駐車場に入庫できない代わりに、ハッチバック同等の床面積で広い室内空間を確保できるのが特徴です(欧州ではLAVに分類)。

日本の歴史を遡ると、1972年のホンダ・ライフステップバンや1981年のホンダ・シティ(トールボーイ)が先駆けですが、純粋なトールワゴンの元祖は1991年の三菱・RVR、軽自動車枠では1990年の三菱・ミニカトッポが始まりとされています。

1993年に登場したスズキ・ワゴンRは優れたパッケージングで爆発的なヒットを記録し、ダイハツ・ムーヴと共に軽市場を牽引。その人気はマツダ・デミオ日産・キューブといったコンパクトカーにも波及しました。

また、スライドドアを装備した小型タイプは「プチバン」と呼ばれ、1997年のトヨタ・ラウムが先駆けで、乗り降りのしやすさや維持費の安さから子育て世代に支持されています。

2026年5月現在も、トヨタ・シエンタ(5人乗り)やスズキ・ソリオ、ホンダ・フリードなどの国産車に加え、メルセデス・ベンツBクラスBMW 2シリーズ アクティブツアラー、ルノー・カングーといった輸入車でも多彩なモデルが販売され、独自のカテゴリーとして定着しています。