ドイツのための選択肢

ドイツのための選択肢(AfD)の概要

ドイツのための選択肢(AfD)は、2013年にアレクサンダー・ガウランドやベルント・リュッケら旧キリスト教民主同盟(CDU)メンバーによって結成された極右・右翼ポピュリスト政党である。当初はユーロ圏政策への反対を掲げる中道右派の欧州懐疑派として出発したが、2015年以降は移民・イスラム教・EUへの反対を軸に、反移民・反イスラム・福祉排外主義・歴史修正主義などへと急激に右傾化した。

2017年連邦選挙では第3党(94議席)に躍進し最大野党となり、2025年連邦選挙では第2党(152議席)にまで成長。特に旧東ドイツ地域で支持を拡大し、ピルナ市では最高49.1%の得票率を記録した。この躍進は「青い波」と呼ばれ、東西統一後も続く恒常的な高失業率と西側との経済格差が背景にある。

2021年には連邦憲法擁護庁(BfV)から「過激主義の疑いがある政党」に分類され、2025年に「右翼過激派」と正式認定。連邦議会に議席を持つ政党がこのような監視対象となるのはドイツ史上初の事例で、党首イェルク・モイテンも2022年に「党は全体主義的極右に発展した」と認めて離党した。また、AfDは連邦議会で唯一、人為的気候変動を否定する環境政策を掲げる党でもある。