歌舞伎

歌舞伎の概要

歌舞伎は、1603年(慶長8年)に京都で出雲阿国が始めた「かぶき踊り」に起源を持つ、日本の代表的な伝統演劇です。名称は「傾く(かぶく)」という古語に由来し、派手な衣装や常軌を逸脱した行動を好む「かぶき者」の斬新な芸風を指していました。江戸時代を通じて、遊女歌舞伎・若衆歌舞伎・野郎歌舞伎と形態を変えながら発展し、元禄年間には初代市川團十郎の荒事や初代坂田藤十郎の和事といった独自の演技様式が確立されました。また、近松門左衛門が歌舞伎狂言を手がけ、花道や廻り舞台などの独自の舞台機構もこの時代に開発されています。1965年に国の重要無形文化財に指定され、2008年にはユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、現在も国内外で高い評価を受けている伝統芸能です。