いとしのエリー

「いとしのエリー」は、サザンオールスターズが1979年3月25日にリリースした3枚目のシングルで、彼らにとって初のバラードA面曲として話題を呼びました。当時は「陽気でコミカル」なイメージが定着していましたが、桑田佳祐がこの曲を提案した際、レコード会社は反対。しかし、アミューズ社長の大里洋吉が「冒険してみよう」と後押ししたことで発売が実現しました。オリコン1位は逃したものの、累計売上72.8万枚(出荷は125万枚)を記録し、トップ10に16週間ランクインするなど大ヒット。2026年にはストリーミング再生数が1億回を突破しました。歌詞の「エリー」は特定の人物ではなく「響きの良さ」から選ばれたものですが、間奏の女性の笑い声は後に桑田と結婚する原由子の声で、結婚式では「エリー」を「由子」に変えて歌ったエピソードも有名です。TBSドラマ『ふぞろいの林檎たち』の主題歌に起用され、1997年にはドラマ完結編に合わせて特例再発売も行われました。その後も多くのアーティストにカバーされ、高校の音楽教科書にも掲載されるなど、日本の音楽史に残るスタンダードナンバーとして愛され続けています。