市川團十郎

市川團十郎は、江戸時代の元禄期から続く歌舞伎役者の中でも最も権威ある名跡で、屋号は成田屋、現在は十三代目まで数えられる。市川流の家元として市川一門の宗家を担い、市川海老蔵との襲名関係が深く、近年は新之助→海老蔵→團十郎という順で襲名するのが通例となっている。代々のうち半数が非業の死を遂げており、初代は舞台上で共演者に刺殺され、八代目は大坂で謎の自殺、十二代目は白血病で9年間の闘病の末に亡くなるなど、悲劇的な歴史でも知られる。当代の十三代目(1977年生まれ)は十二代目の長男で、2022年に團十郎を襲名し、妻の小林麻央は乳癌のため34歳で亡くなっている。代々の墓所は青山霊園にあり、現在も成田屋の伝統は受け継がれている。