雨量計

雨量計は、日本では直径20cmの漏斗状の受水器で降水を集め、その量を測定する機器です。主な種類には、目視や記録紙で測る貯水型と、シーソー式の機構で転倒回数を数える転倒ます型があり、寒冷地では雪を融かすためのヒーターを備えたものもあります。
歴史は古く、紀元前4世紀のインドの文献『実利論』に記述があり、現存する最古の計器は1442年に李氏朝鮮の世宗が作らせた青銅製雨量計で、世界初の組織的観測網が築かれました。
ヨーロッパでは1662年に建築家クリストファー・レンが転倒ます型を設計し、1861年に経済学者ジェヴォンズが風洞実験で、風が強い場所では雨滴が雨量計を飛び越えて誤差が生じることを発見しました。
現代の日本では、気象庁のアメダスによる地上観測データと、広範囲の降水分布を捉えるレーダー観測を組み合わせた「解析雨量」が防災情報に活用されています。
設置場所は建物の高さの2倍以上離すなど、風の影響を避けることが正確な観測の鍵となります。