第63回トニー賞

第63回トニー賞は2009年6月7日に授賞式が行われ、ミュージカル部門では最多15候補に挙がっていた『リトル・ダンサー』(Billy Elliot, The Musical)が作品賞を含む10部門を独占する圧勝劇となりました。演劇部門の作品賞はフランス語戯曲の英訳初演である『大人は、かく戦えり』(God of Carnage)が受賞し、両部門ともイギリス発の作品が頂点に立つ結果となっています。

特筆すべきは、『リトル・ダンサー』の主演男優賞をビリー役を演じた3人の子役(デイヴィッド・アルヴァレス、トレント・コワリク、キリル・クリシュ)が史上初めて同時受賞したことで、演出賞のスティーヴン・ダルドリー監督とともに同作品の快挙を飾りました。次点の『ネクスト・トゥ・ノーマル』は主演女優賞や楽曲賞など3部門を受賞し、『大人は、かく戦えり』も同3部門で栄誉を分け合っています。

個人の記録としては、アンジェラ・ランズベリーが『陽気な幽霊』(Blithe Spirit)で83歳にして演劇助演女優賞を受賞。『スウィーニー・トッド』以来30年ぶりとなる通算5度目のトニー賞受賞で、演劇部門では初の受賞となり、演技部門での最多受賞記録であるジュリー・ハリスの記録に並びました。