アッバース・アラーグチー

セイエド・アッバース・アラーグチー外相は、2024年8月21日に就任したイランの外交トップであり、1962年テヘラン生まれのベテラン外交官です。イラン革命やイラン・イラク戦争への従軍経験を持ち、その後英国ケント大学で博士号を取得し、2007年から2011年まで駐日大使を務めました。駐日大使時代は東日本大震災の被災地で炊き出し支援を行うなど親日的な行動で知られ、2022年には旭日重光章を受章しています。外相就任後は、2025年のイスラエルによる攻撃(十二日間戦争)への対応や、オマーン仲介による米国との核間接協議を主導しましたが、2026年2月に米イスラエルの攻撃で協議は頓挫。その後はパキスタンで停戦協議に臨むも、ホルムズ海峡の封鎖継続を巡って国内の政権内部で足並みの乱れを露呈するなど、強硬外交の難しさに直面しています。