J

Jはラテン文字の10番目の文字で、ギリシャ文字のΙ(イオタ)に由来し、元々はIと同一の文字でしたが、装飾として下部を伸ばした形が独立しました(例:ローマ数字の23をXXIIJと表記)。発音はラテン語の[j]から古フランス語で[dʒ]、中期フランス語で[ʒ]へと変化し、英語では[dʒ]が現在まで維持されています。文字としての区別は1524年にイタリアの文筆家ジャン・ジョルジョ・トリッシノが提案し、1629年の欽定訳聖書で初めて明確に区別されましたが、18世紀のジョンソン辞書でも混在が続きました。言語によって音価は多様で、英語の[dʒ]、フランス語の[ʒ]、スペイン語の[x]、中国語の[tɕ]などを表し、日本語のヘボン式ローマ字では「ジ」行に用いられます。学術的にはエネルギーの単位ジュール、電気工学での虚数単位、二十進法での数字19を表し、日本では「Japan」の略称としてJリーグやJRなどに広く使われています。また、トランプのジャックや、『仮面ライダーJ』などの作品名にも用いられ、NHKでは発音として「ジェー」を優先しています。