南海トラフ巨大地震

南海トラフ巨大地震の概要

南海トラフ巨大地震とは、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界に位置する南海トラフ沿いを震源域とし、約100〜200年の間隔で繰り返し発生してきた巨大地震のことです。過去には1707年の宝永地震1854年の安政地震1946年の昭和南海地震など、マグニチュード8以上の地震が発生し、大きな津波や揺れによる甚大な被害をもたらしてきました。

2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)を機に想定は全面的に見直され、震源域は従来の2倍に拡張され、最大でM9クラスの「巨大西日本地震」が発生する可能性が指摘されています。政府はこの地震を「東日本大震災を超え、国難ともいえる巨大災害」と位置づけ、土木学会は2018年に発生後20年間の被害総額が最大1410兆円に達するとの推計を発表しました。

地震調査委員会が2025年9月に公表した長期評価によると、今後30年以内の発生確率は60〜90%程度以上とされており、高知県室津港の隆起量に基づく「時間予測モデル」を用いた算定では特に高い確率が示されています。また、東海・東南海・南海の3地震に加え、日向灘地震も想定震源域に含む「連動型地震」として検討されており、大阪や名古屋などの大都市圏では長周期地震動による高層ビルやオイルタンクへの被害も懸念されています。