衝突安全ボディー

衝突安全ボディーは、衝突時の衝撃を吸収して乗員へのダメージを軽減し、生存空間を確保することを目的に設計された自動車の車体構造です。日本では1993年の保安基準改訂と1994年の前面衝突試験義務化を経て、1995年にトヨタが「GOA」を採用し、以降各社が独自の衝突安全ボディーを開発しました。構造は、前後部のクラッシャブルゾーン(衝撃吸収)とキャビンのセーフティゾーン(生存空間)に分かれ、オフセット衝突や側面衝突への対策(サイドインパクトビーム、エアバッグなど)が施されています。近年は歩行者保護のためのボンネット形状や高張力鋼板の採用が進む一方、衝撃吸収性能向上に伴い、燃料や冷却水の流出による二次災害のリスクも指摘されています。各メーカーは独自の名称を付け、トヨタの「GOA」、ホンダの「G-CON」、日産の「ゾーンボディ」、マツダの「SKYACTIV-BODY」などが知られています。なお、後方からの追突に関する基準は未整備で、特に軽自動車やコンパクトカーの後部座席安全性には疑問が残ります。