地震

地震(じしん)の概要

地震とは、地球の地殻を構成する岩盤内部で、断層を境に岩石が急激にずれ動く現象であり、これによって生じる地面の振動を地震動と呼びます。地震を専門に研究する学問は地震学と呼ばれ、地球物理学の一分野として発展してきました。

地震の規模を示す指標にはマグニチュード(M)があり、これは断層の大きさや放出されるエネルギー量を表します。一方、各地点での揺れの強さは震度で表され、日本では気象庁が数千箇所に及ぶ高密度な観測網を整備し、緊急地震速報などの防災システムに活用しています。

地震波には速度の速いP波と遅いS波があり、この到着時間差(初期微動)を利用して震源までの距離を計算できます。この原理は大森房吉が1899年に発表した「大森公式」として知られ、現在も地震観測の基礎となっています。

地震はプレートの動きによって岩盤に応力が蓄積し、その歪みが限界を超えたときに発生します。日本には約2,000の活断層が存在し、過去の地震で生じた断層は繰り返し活動する傾向があります。

大きな地震は建造物の破壊や火災、津波などの災害を引き起こす典型的な自然災害であり、天気予報のような科学的な予知が確立されていないため、「いつ来てもいいように」備える防災・減災の考え方が重要とされています。