実業家

実業家とは、自己資本を投じて事業を経営するオーナー経営者を指す日本語の概念で、自ら起業した人だけでなく、親族から会社を継承して経営する人も含まれます。一方、英語の「ビジネスパーソン」は出資しない雇われ幹部まで含むより広い範囲を指し、両者には大きな隔たりがあります。日本の実業家史では、明治時代に活躍した渋沢栄一岩崎弥太郎が最初の重要人物とされ、渋沢は第一国立銀行(現・みずほ銀行)や東京証券取引所、キリンビールなど約500の企業・団体の設立に関わり、そのうち167社が現在も存続しています。松下幸之助は1918年に松下電気器具製作所を創業し、「経営の神様」と称され、全員経営やダム経営などの独自手法で家電大手へと発展させました。豊田佐吉は自動織機の技術を基盤に豊田自動織機を創業し、その息子・豊田喜一郎が自動車事業へ参入して現在のトヨタグループを築き、2009年には創業家出身の豊田章男が社長に就任しています。このように実業家は、日本経済の基盤を創り、時代を超えて企業を発展させてきた存在です。