石川県

石川県は、日本本州中部の北陸地方に位置する県で、県名は最大の河川「手取川」の古名「石川」に由来し、県域は令制国の加賀国と能登国にほぼ相当します。南北約200km、東西約100kmと細長い形をしており、南部の加賀地方には最高峰の白山(2,702m)がそびえ、北部の能登地方は日本海に突き出た能登半島を形成し、海岸線の総延長は約580kmにも達します。人口は約110万人で約4割が県庁所在地の金沢市に集中しており、北陸経済の中心地の一つとして、製造業と第三次産業を主体とする北陸工業地域を形成しています。江戸時代には加賀藩(百万石)が学問や文芸を奨励したため、金沢を中心に加賀宝生、加賀友禅、輪島塗、九谷焼などの高度な伝統工芸が現在に受け継がれ、人口当たりの日展や日本伝統工芸展の入選者数は全国第1位です。

2021年の観光客数は約1,230万人で、兼六園や金沢21世紀美術館、輪島朝市、和倉温泉などが人気を集めていますが、この県は全国で唯一、太平洋戦争中に空襲を受けていないことも特筆すべき点です。地理的特徴としては、2024年の能登半島地震による海岸隆起で面積が拡大し、福井県を僅かに上回る約4,190.94平方キロメートルに広がって全国34位となりました。また、白山国立公園やラムサール条約登録の片野鴨池など、豊かな自然環境が保全されている点も見逃せないポイントです。