南鳥島

南鳥島(マーカス島)の概要

南鳥島は、東京都小笠原村に属し、本州から約1,800km離れた日本最東端の島で、日本海溝の東側に位置する唯一の島です。辺約2kmの三角形の平坦な島で、面積は1.47平方キロメートル、標高9mと低平ですが、日本で唯一太平洋プレート上にあり、周囲は水深1,000mの断崖に囲まれた特異な地質を持ちます。現在は一般住民や観光客は入れず、海上自衛隊や気象庁などの職員のみが常駐しており、サバナ気候で年平均気温25.8℃という温暖な環境です。

島の歴史は1543年のスペイン人による発見に始まり、1898年に東京府告示により日本領に編入され、その後はアホウドリやグアノ(鳥糞石)採掘で栄えましたが、1935年に無人島化しました。太平洋戦争中は1942年3月に東京府内で初の空襲を受け、戦後はアメリカの施政権下を経て、1968年に日本へ返還されました。近年では、2012年に東京大学の研究チームが島周辺の海底でレアアース(希土類)鉱床を発見し、2024年には水深5,000m超の海底でマンガン団塊の高密度分布域が確認されるなど、日本にとって戦略的にも資源的にも極めて重要な島となっています。