匿名・流動型犯罪グループ

匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)は、警察庁が2023年7月に「SNSで募集する闇バイトなどから結びつき、離合集散を繰り返す集団」と定義した新型の犯罪組織で、従来の「半グレ」や準暴力団の後継者と位置づけられています。

その規模は急速に拡大しており、2024年3月までに累計検挙人数が1万人を突破し、2024年1年間だけで1万105人が摘発されました(うち指示役・リクルーターは1,011人で、残りは使い捨ての末端実行役でした)。

最大の特徴は、明確なリーダーや階層を意図的に持たず、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を使い、SNS上で集めた「受け子」や「かけ子」といった実行役を都度入れ替えることで、警察の突き上げ捜査を困難にしている点にあります。

活動は多角化かつ国際化しており、ミャンマー(KK園区)やカンボジア、フィリピンなど東南アジアに大規模な「詐欺工場」を設け、中国系組織と連携して日本国内の被害者へ特殊詐欺やロマンス詐欺を行っている他、犯罪収益の一部を暴力団に上納しているため、暴力団の統制下で機能する共生組織としても警戒されています。