エルニーニョ・南方振動
エルニーニョ・南方振動(ENSO)は、太平洋赤道域の海面水温と大気の気圧が連動して変動する地球規模の自然現象で、海洋側の「エルニーニョ現象」(東太平洋の海水温が上昇)と大気側の「南方振動」が密接に関係していることが研究で明らかになりました。名前の由来は、南米ペルー沖で毎年クリスマス頃に起こる暖流現象を、スペイン語で「神の御子(イエス・キリスト)」を意味する「エルニーニョ」と呼んだことに始まり、逆に海温が低下する現象は「女の子」という意味の「ラニーニャ」と呼ばれています。貿易風が弱まることで暖水が東太平洋に戻り、海水温が平年より最大3.6°Cも上昇した1997〜1998年の20世紀最大規模の事例もあり、その影響はウォーカー循環の変化を通じて世界中に波及します。日本では、エルニーニョ時に夏は梅雨が長引き冷夏、冬は暖冬となり、ラニーニャ時にはその正反対の天候になる傾向があり、アマゾンでは大雨になるなど異常気象の原因として広く知られています。これらは約4年ごとに発生し、1年から1年半持続することが多く、根本的な発現メカニズムはまだ完全には解明されていませんが、数ヶ月先の天候を予測する長期予報では重要な撹乱因子として研究が進められています。
Source: エルニーニョ・南方振動 — Wikipedia · Summary by RollWiki AI · Language: Japanese