灯籠

灯籠(とうろう)は、東アジアに広く分布する伝統的な照明器具で、仏教とともに奈良時代に日本へ伝来し、当初は寺院で用いられました。平安時代以降は神社や日本庭園にも広がり、石灯籠や金属灯籠、吊り下げ式など多様な形式が発展しました。石灯籠は「宝珠」「笠」「火袋」「中台」「竿」「基礎」という各部で構成され、春日型や雪見型など代表的な様式があります。日本一高い石灯籠は京都・高瀬川二条苑の吾妻屋風燈籠で高さ13メートルですが、靖国神社の高燈籠は16.8メートルとさらに高く、灯台のような外観です。現代では装飾目的が主ですが、2018年には石灯籠の落下による死亡事故が三重県と群馬県で相次ぎ、安全対策の重要性が指摘されています。灯籠は「燈籠」「灯篭」など表記ゆれがあり、法律上はどの表記も自由に使用できます。