科学研究費助成事業

科学研究費助成事業(通称科研費)は、日本最大規模の競争的研究資金で、人文・社会科学から自然科学まで、基礎から応用までのあらゆる学術研究を支援する制度です。1939年に文部大臣・荒木貞夫の下で創設され、当初は自然科学のみでしたが、1943年から人文・社会系にも対象が拡大されました。現在は文部科学省所管の独立行政法人日本学術振興会(JSPS)が審査・交付を行い、令和4年度の予算額は約2,377億円に上ります。審査は専門家による2段階のピアレビュー(書面審査と合議審査)で行われ、基盤研究(S/A/B/C)若手研究など、研究規模や期間に応じた多様な種目が設けられています。過去には不正使用(預け金やカラ出張など)が社会問題となり、平成19年度(2007年)に罰則が導入されるなど、制度の適正化が図られてきました。また、2016年には河野太郎氏が申請書類の「神エクセル」形式を問題視し、改善を求めたことも話題となりました。