カルロス・サインツ

スペイン・マドリード出身のカルロス・サインツ・セナモールは、「エル・マタドール(闘牛士)」の異名を持つ伝説的なラリードライバーであり、世界ラリー選手権(WRC)で1990年と1992年の2度にわたりドライバーズタイトルを獲得、通算26勝は歴代4位にランクインしています。1990年にはトヨタのセリカGT-Fourでスペイン人初のワールドチャンピオンに輝き、日本車でWRCタイトルを獲得した最初のドライバーという歴史的な快挙を達成しました。その後、スバルやフォード、シトロエンなどのチームを渡り歩き、数々の激闘を繰り広げましたが、1998年には最終戦のゴール手前300メートルでエンジンブローにより3度目のタイトルを逃すドラマチックな幕切れを経験しています。ラリー競技の第一線を退いた後は、ダカール・ラリーで4回の総合優勝(2024年時点)を果たすという偉業を成し遂げ、その息子であるカルロス・サルスJr.は現在F1世界選手権で活躍しており、父と子の二人で世界的なモータースポーツの頂点を極め続けています。彼はマシンのセットアップ能力と完走への堅実な走り、そして時には大胆な攻めを見せる懐の深さで、WRC史上でも最も長い世代で輝いた名ドライバーの一人として記憶されています。