アフリカ系アメリカ人

アフリカ系アメリカ人とは、主に南北戦争以前の奴隷貿易でサハラ以南のアフリカから強制的に連行された人々の子孫を指し、2005年時点で全米人口の約12.9%を占めています。長く人種差別に苦しめられましたが、1960年代の公民権運動(マーティン・ルーサー・キング牧師や「ブラック・パワー」運動)を経て社会進出が進み、現在では政治家やスポーツ選手など様々な分野で活躍しています。かつて「ニグロ」や「ニガー」は差別用語となりましたが、コミュニティ内で「ニガ」が同胞愛の表現としてラップ等で使われることがある一方、外部の人間が使えば差別的言動と見なされるという複雑な使用状況があります。また、ワンドロップ・ルールという過去の法令(1967年まで)は、わずかな黒人血統でも黒人として分類し、例えばトーマス・ジェファーソン大統領の奴隷サリー・ヘイエマンズも4分の1の黒人血統ながら奴隷とされていました。なお、ケニア出身の父と白人母を持つバラク・オバマ氏が「初の黒人大統領」と称されたように、現代にも血統認識は残っていますが、現在のアフリカ系アメリカ人の多くは混血が進んでいます。最後に、定義論争も大きく、例えばジャマイカ経由の移民でコリン・パウエル氏は「アフリカ系アメリカ人」と呼ぶのが適当か論じられており、奴隷の子孫と自由移民の間に線引する意見もあります。