元禄地震

元禄地震(げんろくじしん)は、1703年12月31日午前2時ごろ、関東地方を襲った巨大地震で、震源は相模トラフ沿いの房総半島南端(野島崎付近)と推定され、マグニチュードは7.9〜8.2とされています。

この地震は1923年の関東大震災(関東地震)と同じタイプの海溝型地震ですが、規模はより大きく、地震に伴い房総半島南端は約3.4メートル、三浦半島突端も約1.7メートル隆起して「元禄段丘」と呼ばれる地形が形成されたり、熱海で約7メートル、三浦で6〜8メートルに達する津波が発生し、九十九里浜では海岸から5キロメートルも内陸まで浸水するなど、甚大な被害をもたらしました。

江戸では比較的被害は軽かったものの、相模国の小田原城下では地震後の大火により天守が焼失する壊滅的な打撃を受け、総務府への報告では死者約6,700人、倒壊・流出家屋は約28,000戸に及んでいます。現在の研究では、この地震が1923年関東地震の震源域を包括するさらに広い領域で発生したことがわかっており、わずか4年後の1707年には宝永地震(M8.4-8.6)と宝永大噴火が続けて発生するなど、元禄・宝永期が巨大災害の活動期だったことを示す重要な歴史的出来事です。