雨は、大気中の水蒸気が冷えて凝結し、やがて重力で落下する水滴で、地球の水循環における最大の淡水供給源です。農作物や水力発電、生態系など私たちの生活を支える一方、その降り方は地域や気候によって大きく異なります。

雨の生成過程には、途中で凍結して氷晶(雪)を経て再び融けて降る「冷たい雨」と、一貫して液体のまま降る「暖かい雨」の2種類があります。特に日本では、この約8割が「冷たい雨」のプロセスで生まれます。

雲の中の微小な雲粒(半径1〜20マイクロメートル)は、凝結や水滴同士の衝突・併合によって成長し、上昇気流に振り切れるまで大きくなります(直径約2ミリで落下速度は約7m/s)。

降り方のタイプとしては、大気が不安定な時に起こる積乱雲からの対流性降雨、山の地形がもたらす地形性降雨、前線の活動による広域な雨などがあり、寒冷前線では雷や突風を伴う局地的な強い雨が特徴です。

世界の年間降水量は、陸上で約850mm、海洋で約1,250mm(地球全体で約1,100mm)と推定され、赤道付近の熱帯収束帯や中緯度温帯で特に多く、ある地域では1日で1,500mmもの豪雨が、逆に年間1mmにも満たない乾燥地帯も存在します。