日本拳法

日本拳法は、1932年に関西大学の卒業生である澤山宗海によって創始された、防具とグローブを着用して打撃・投げ技・寝技を駆使する直接打撃制の新しい武道です。摩文仁賢和の唐手(空手)に学んだ澤山が、形稽古中心に飽き足らず自由な攻撃を試みたことから生まれ、関西大学拳法部を母体に全国66大学の部活動へと広がりました。その実践性の高さから、自衛隊の徒手格闘や警察の逮捕術にも影響を与え、松永俊治(9連覇)などの著名な選手も輩出しています。組織面では、日本拳法の名称をめぐる裁判で2012年最高裁が一部団体の独占を否定し、現在は全日本拳法連盟が日本スポーツ協会(JSPO)への加盟を果たして国体の正式種目を目指しています。しかし、2021年には(公財)日本拳法会の会長改選をめぐって山本隆造氏と茂野直久氏の支持派に組織が分裂するなど、流派・団体の統合にはまだ多くの課題が残っています。