監督代行

監督代行(かんとくだいこう)とは、正規の監督が成績不振による事実上の解任(「休養」と表現されることが多い)、退場処分、病気、就労ビザ発給の遅れなどの理由で指揮を取れない場合に、その代わりを務める人物や制度を指します。

日本プロ野球では、代行がさらに休養する「代行の代行」という珍しい事例も存在し、2008年に広島のジェフ・リブジーが退場処分を受けて小早川毅彦が代行に就いた例や、2022年に日本ハムで新型コロナ感染が相次いだ際に木田優夫が代行を引き継いだ例があります。なお、試合開始時から指揮を執った場合、その成績は代行に監督として公式記録されます。また、2004年のアテネオリンピックでは、監督の長島茂雄が脳梗塞で倒れたため、中畑清ヘッドコーチが代行として日本代表を率いました。

シーズン終了後には代行からそのまま正規の監督に昇格するケースが近年増えており、1984年の土橋正幸(ヤクルト)、2008年の大石大二郎(オリックス)、2021年から正式となった中嶋聰などが代表例です。JリーグではS級ライセンス未取得のコーチが「監督代行」として名登録される場合があり、2010年にはザッケローニ監督の就労ビザ発給が遅れた際、原博美が日本代表の代行として2試合を指揮しました。さらに、高校野球では野球未経験の校長が登録上監督となり、実際は控え選手が実質の指揮を執った歴史的な事例もあり、世界のプロ野球やサッカーでは代行から正式監督へ昇格するのが一般的な傾向としてまとめられます。