王子

王子」は、基本的に王の子で王位に就いていない男子を指し、日本の律令制下では天皇の子は「皇子」と呼ばれ、親王宣下を受けた後に「親王」、宣下を受けない場合は「王子」とされていました。

また、この言葉は仏典でサンスクリット語「ラージャプトラ」の訳語として用いられ、ヨーロッパでは各国王族の称号「prince」の訳語としても定着しました(例:エンリケ航海王子)。

ただし「prince」は女王の夫や王女の夫などにも使われる多義的な称号であり、『星の王子さま』のような誤訳の例も存在します。

日本の武家社会では中世以来あまり使われませんでしたが、近代以降は『シンデレラ』や『白雪姫』などの西洋の童話を通じて、「若くて爽やかで気品のある男性」というイメージで広く受け入れられました。

この流行を受け、現代日本では「○○王子」という愛称がスポーツや芸能界で流行し、2006年の「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹、2007年の「ハニカミ王子」こと石川遼のほか、及川光博や堂本光一などがメディアで「王子」と呼ばれる代表例として挙げられます。