エルニーニョ

エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の海面水温が異常に上昇するENSO(エルニーニョ・南方振動)の温暖な局面で、2~7年の周期で発生します。元々はペルー沖でクリスマス頃に見られる暖流を指す言葉でしたが、現在では地球規模の気候に影響を与え、モチェ文化の崩壊フランス革命1876年の中国大飢饉など歴史的事件との関連も指摘されています。1900年以降、少なくとも26回発生しており、特に1982-83年、1997-98年、2014-16年の現象が強力で、1998年には世界のサンゴ礁の約16%が死滅しました。各国で定義が異なり、日本は監視海域3の海面水温が+0.5℃以上で6ヶ月続くと「発生」と判断します。近年は、南米沖で異常が強まる東太平洋型と、日付変更線付近で異常が強まる中央太平洋型(モドキ)に分類され、影響も異なることが分かっています。ただし、気候変動がエルニーニョの強度や頻度に与える影響については、科学者の間でまだコンセンサスが得られていません。